メタボリックシンドロームを食事療法する場合のポイントは、糖尿病、高血圧、高脂血症など個々の病態を治療していくのではなく、これらの症状に共通している基盤である内臓脂肪を減少させることです。幸いなことに、内臓脂肪は皮下脂肪と違って減少するのが速いため、少しの減量で内臓脂肪の削減効果が期待できます。そのためにメタボリックシンドロームの食事療法では、標準体重をめざす大幅な減量は必要ではなく、現体重またはウエスト周囲径のマイナス5パーセント程度を目標に、3カ月〜半年ほどかけて、緩やかな減量を行なっていきます。
メタボリックシンドロームの食事療法としては、摂取カロリーの制限、栄養バランスを保つなどの基本的なところは肥満の治療と全く同じです。ただ、内臓脂肪が蓄積している人の食生活には、アイスクリームやデザートなどの間食が多く、緑黄色野菜の摂取が少ないという特徴があるようなので、食事日記による食行動のチェックを行なうことで、問題点をが目で見れるようにするのも効果的です。